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アマタの死因と神様の思惑
「…あぁ、死んでしまったか。」
予想外な展開だ。私にとって有益になるはずの勇者となるものが死なず、どうでも良い人間が死んでしまった。
「ちっ…全く余計なことを。」
勇者に世界を変えてもらい、自分の支配下にきちんと置く。それが私の企みだった。
しかし、運命を歪め死なせてしまったコレはこのままではどうにも不憫過ぎる。しかし能力を与えるほどの価値などないだろう。
「…」
私は紙を取り出し、ペンでサラッと一言書くと、コレの魂を異世界の門の前に紙と共に置いておいた。
「さて…勇者をどう死なせるかな…」
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