ある満月の日に…

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ショッピングセンターを出て暗くなった夜道を歩く・・・ 人は一人も歩いていない、ただ必至に声を上げる虫たちの鳴き声と街灯の明かりだけが川沿いの土手に続いている。 そんな土手を歩いていると川原の方に白く細長い何かがあるのを 見つけた。 「なんだあれ?」 俺は、初めはゴミか何かだろうと思ったのだが、動いているからゴミではないみたいだ。 ゴミではないなら何だろうと思い俺は目を細めてよく見てみる。 それは人だった。 俺は、持っていた荷物をその場に置き、川原で横たわっている人に近寄った。
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