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ここはどこだろうか。
私は真っ白な部屋で目を覚ました。
そこは障害物が何一つなく、窓もない。
ただ一つ出口がある、何もない部屋だった。
ドアは鍵がかかっており開かない、私は何もする事がないストレスを抱え、部屋の隅で座り込んでいた。
そんな何も変わらない時間、変化が訪れたのは何時間経ってからだろうか。
不意にドアが開けられ、五人の男女が連れてこられたのだ。
ドアはすぐに閉められ、私を含めた六人は完全に部屋に閉じこめられてしまった。
「おいおいどういう事だよ。俺は儲け話があると聞いてきたんだぞ」
「あたしは新しいグルメスポットがあるって…」
皆口々に違う理由を述べ、いきなり閉じこめられた事に警戒しているようだった。
「とにかく、出る方法を考えなきゃ」
私は全員をまとめ、この部屋から出る算段を始めた。
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