我、君を愛す

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・成長  君はいつも同じ場所に立っているね。  いつも同じ体勢で、混雑もまるで何もないような自然でゆったりとした立ち方。  扉に右肩をつけて、少し首を傾げるようにして外の景色を眺める。  いつも同じ景色なのに楽しそう、何を見ているの?  君の髪がきらきら眩しくて、笑顔がとても可愛くて、ボクは何度も見とれて一駅乗り過ごしてしまった。  そんな、慌てて電車を降りるボクを君は少し笑ったのかな?  目が合った気がしたんだ。  それはほんの一瞬で、すぐに電車が出て行ってしまったけど。
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