恋愛戦線爆走中

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「正攻法がないのは認めよう、ゆい君。だが、あの川島優衣を越える要素がないのもまた事実」 「わかってるから訊きに来てるんじゃないこの唐変木」  私はまひる君の事をリサーチするため、まひる君とよく喋っているこの変人、畑山京の元へ来ている。  いつも毒茸の図鑑を大事そうに抱える、眼鏡の神経質そうなひょろひょろ男だ。 「まひる君の好きな食べ物くらい知ってるんでしょ、おーしーえーなーさーいーよ!」 「変わった情報がほしいという割にはオーソドックスな質問だね、ゆい君。そんなもの、女子の方が詳しいだろう」  うっ…確かに、あまりにも普通すぎる質問だったわ。  落ち着け私、敵の知らない情報程有効なアイテムはないわ。 「それじゃ……好きなシチュエーションを教えなさい!」 「データがない」 「ちっ、使えない奴ね」  まひる君の何を知れば有効なのかしら。  きっと何か一撃必殺な物があるはずだわ!
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