2人が本棚に入れています
本棚に追加
「正攻法がないのは認めよう、ゆい君。だが、あの川島優衣を越える要素がないのもまた事実」
「わかってるから訊きに来てるんじゃないこの唐変木」
私はまひる君の事をリサーチするため、まひる君とよく喋っているこの変人、畑山京の元へ来ている。
いつも毒茸の図鑑を大事そうに抱える、眼鏡の神経質そうなひょろひょろ男だ。
「まひる君の好きな食べ物くらい知ってるんでしょ、おーしーえーなーさーいーよ!」
「変わった情報がほしいという割にはオーソドックスな質問だね、ゆい君。そんなもの、女子の方が詳しいだろう」
うっ…確かに、あまりにも普通すぎる質問だったわ。
落ち着け私、敵の知らない情報程有効なアイテムはないわ。
「それじゃ……好きなシチュエーションを教えなさい!」
「データがない」
「ちっ、使えない奴ね」
まひる君の何を知れば有効なのかしら。
きっと何か一撃必殺な物があるはずだわ!
最初のコメントを投稿しよう!