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しつこいようだが、ちょっと目つきが悪いだけ。
それだけで――
彼女がいない。
今いないのではない。昔もいなかったけれど。
わかりやすく簡単に言えば彼女いない暦=年齢なのだ。
中学・高校のころは彼女うんぬんよりも、友達と集まって一緒に毎日くだらないこと話しているだけで楽しかったし、
ワイワイ遊んでいた。それに、あのころは異性として見ていなかったように思う。
社会に出て、仕事を始めたころは仕事が楽しくてしょうがなかった。それに彼女なんていなくても全然問題ないじゃん。むしろ独り身のほうが自由に動けるし、気を使う必要もない。むしろ仕事が彼女です! とか本気で思っていました。それに、こうやってマンションを買って《独りで》日々をすごしているから稼ぎも少なくはない。車は軽の乗用車だけど。むしろ《独り》だから貯金があると思う……。それに今日日彼女いない暦=年齢なんて珍しいものではない。
だが、相次ぐ中学・高校時代に特に親しくしていた友人達や後輩の結婚ラッシュ。気がつけばその中で取り残されている俺。
さすがにこうなってくると、少しばかりあせりを覚えるわけだ。
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