230人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
「“蛇を断つ”―…!」
「な、なんでだ…親父の弟子がなんで俺に剣を向けるんだ!?」
「私はヴァチカン本部から上級監察官として密命を受けた。獅郎が死んだあの日――…[藤本獅郎と日本支部長メフィスト・フェレスが共謀し―…十六年前の“青い夜”以降、サタンに<纏わる何か>を隠している可能性あり]。…[それを調査すること]ともう一つ…[もしそれが、サタンに纏わるものと断定できた場合、即時排除を容認する。]というものだ。」
「排除…!」
……じゃあ俺も
排除されるのだろうか。
…まぁ、させねーけどな。
返り討ちにしてやるぜ。
俺は虚無界側についても
別に構わねぇしな。
…サタンはぶっ倒すけどな。
「私はさっき、お前の青い炎を目の当たりにした。…命令通り排除可能な今、――殺す。」
剣を構え、攻撃体勢になるシュラ
…燐は驚いている。
「師匠の不始末を弟子が片付けるってワケだ。」
「殺す!?ま、待てよ!!」
「霧隠流魔剣技―…蛇牙!」
燐を目掛けて攻撃するシュラ。
必死にかわしていく燐。
なんと愉快な光景だろうか。
ここにメフィストがいたなら
高笑いしているだろう。
燐もシュラも心ここにあらずと
いう感じだ…。それでも攻撃の
手は止まなかった。
最初のコメントを投稿しよう!