Blue Moon🌙

🌙祓魔塾

｢なぁ、さっき何書いてたんだ？｣

｢雪男からもらった課題だ。授業サボったからよ。｣

｢お前バカじゃねぇの？｣

｢燐よりバカじゃねぇよ。｣

購買にてパンと飲み物を
購入しては中庭の噴水の
縁へと腰を降ろした。
俺達２人はパンを頬張っている。
杜山さんが
｢燐っ、一緒に食べてもいい？｣
といいながら近付いてきた。

｢別にいいぜ？なぁ、優姫。｣

｢うん、いいよ。｣

｢ありがとう!!燐、蒼依君!!｣

なーんか｢蒼依君｣って
くすぐってぇな…
慣れねぇもんな。

｢杜山さん、優姫でいいよ。｣

｢な、なら私のこともしえみって呼んでねっ！｣

笑顔を浮かべるしえみ。
嬉しいのがよく伝わる。
たぶん友達欲しいんだろうな。

｢り、燐…？｣

｢あ？なんだ？｣

｢燐って、お友達いる？私と…｣

頑張れ、しえみ。
燐は単純だから大丈夫だ。
心の中で応援する俺。

｢おーおー、イチャコライチャコラしよって。お前ら友達なんか？｣

でた、勝呂。
どれだけ目の敵にしてんだよ。
せっかくしえみが頑張ってんのに…タイミング悪いな。

｢友達なんかじゃねぇ!!｣

げ、燐言い切りやがった。
しえみはショック受けてるし…
ったく、仕方ねぇ。

｢俺はしえみと友達だけど？文句あんのか？｣

しえみがパッと顔を上げては
嬉しそうに笑っている。
昔の俺と同じだ。
友達が欲しいだけなんだ。