Blue Moon🌙

🌙祓魔師

俺は５歳のとき
イジメを受けていた事で
感情を上手く伝えられなくなっていたんだ…

我慢の限界を越えた途端
俺の体は青い炎に包まれた。
長い犬歯に尖った耳…
生えてしまった尻尾。
人間ではない姿。

それを神父(とう)さんは
気味悪がることもなく
俺を育ててくれた。
そして捨て子だったことや
サタンの子だということを
全て話してくれた。

今では尻尾も炎も
自由自在に操ることができる。
人間にバレてはいけない。

怯えて生きる俺に
救いの手を差し出してくれたのも
また神父(とう)さんだった。

『優姫、誰にも負けないくらいに強くなりたいか？』
…優しい笑みに力強い言葉。
差し出してくれた手を
俺は握り返していた。
それもまた５歳のときの話。

♪～♪～♪～

ふと俺の携帯がなる。
時刻は午前０時を回る頃。
普通なら鳴らない時間。

俺の携帯と同時に雪男の
携帯も鳴っていた。

雪男、燐、優姫の
３人部屋…燐は寝ている。

｢…はい、蒼依です。｣

『大至急、学園町４番地まで応援お願いします！屍(ｸﾞｰﾙ)が大量発生しました！』

｢了解。至急向かいます。｣

俺は服を着替える。
“祓魔師”の制服に。