Blue Moon🌙

🌙祓魔師

｢バーカ。俺が攻撃に回らねぇで誰が戦うんだよ。｣

優姫はかなりの実力者。
そして経験者である。
今では大人でも優姫に
敵う者は少ないとされている。
そのため危険度の高い任務は
上一級であり実力者である
優姫に回ってくる事も
少なくはない。

｢…優姫、炎は出さないでよ。｣

｢わかってるって。｣

ニッと笑みを浮かべる優姫…
すぐに笑みから真剣な表情へと
変わっていく。
任務はいつ何が起きるか
わからないからだ。
間違えれば命を落とす。
油断は禁物だ。

｢“我が命を受け我に従え。出でよ！魔剣・血桜！”｣

左の手のひらに自らの血で
“印”を描けばその印より
剣が現れる。
鋭い刃は紅い輝きを放っていた。

｢秘技・桜吹雪！｣

一体の屍(ｸﾞｰﾙ)へと
切りかかる…

切れた瞬間屍(ｸﾞｰﾙ)は
桜の花びらとして舞い上がった。

それを中級祓魔師達は
唖然として見ていた。

｢さぁ、まだまだ行くぜ。久々の任務だ。血桜も悦んでやがる。｣

血桜を構えた優姫は
狂気的な笑みを浮かべていた。