🌙上一級祓魔師

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<特別>大監房への鍵を使って中に 入ればシュラが燐を突き飛ばした 「途中から借りてきた猫みたいに大人しかったな。」 「…お前、親父や雪男…優姫と知り合いなのか?」 「まーな。アタシは藤本獅郎の弟子だったんだ。」 「弟子!?あのジジイ、弟子とかいたのか!?」 「お前らが生まれる前の2年間な。ただ毎日生きる為に生きてたアタシを…<救い出してくれた男>……大昔の話だ。」 その話は神父(とう)さんから 聞いたことがある…。シュラとは 訓練生(ペイジ)の時に初めて 出会った。確か訓練生(ペイジ)に なってすぐだったから5歳か。 燐は静かに何か考えている…。 「……うっ!」 よろけてしゃがみ込むシュラ。 どうやら左肩か左胸を押さえて いるようだ……が、俺はシュラに 騙されたりなどしない。 「!?ど、どうした…さっきやられたか!?」 慌ててシュラのそばに行く燐に 対してシュラの顔に笑みが浮かび 上がったのが俺には見えた。 シュラは燐の持つ降魔剣を弾いて 奪い取った。 「なわきゃないだろ。」 「!?」 「バーカ!ベタな手に引っ掛かりやがって…これで二度目だぞー?そんなに何度も他人にプレゼントしちゃうような代物だったのか?コレ。」 表情を歪める燐。 そうだよな、神父(とう)さんに 「命より大事な物」で「肌身離さず 持っていろ」と言われていたのに 二回も他人に奪われたのだから。 「なわきゃねーだろ!!!!」 怒りと悔しさから 剣を抜いていないのに 青い炎が現れる。 「!…“八つ姫を喰らう”…」 シュラに困惑の表情…。 きっと昔のことを思い出している んだろうな。こいつら2人に とっては、藤本獅郎の存在は 大きかったからな。
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