Blue Moon🌙

🌙祓魔師

次々と屍(ｸﾞｰﾙ)達に
切りかかっていく優姫。
まるで狩る事で“快感”を
得ているかのように。

｢ラスト一匹!!｣

勢いよく飛び上がり
｢魔剣技・乱桜(みだれざくら)！｣
声を上げると同時に切りかかり
屍(ｸﾞｰﾙ)は跡形もなく消えた。

雪男も魔障患者の手当てを
終わったところのようだ。

｢優姫、今日も派手にやったね。｣

はぁ、と溜め息をついて
メガネをクイッと上げる雪男。
相当なお疲れモードだ。

｢任務楽しいじゃん。｣

ニカッと屈託ない笑顔を
浮かべる優姫に対して
雪男はまた大きな溜め息をついた

｢雪男、お前帰って寝ろよ。｣

最近雪男は寝不足のようだ。
神父(とう)さんが死んでから
燐を守ろうと必死だから。
もともと体が弱いんだから
ぶっ倒れるぞって感じ。

｢まだ報告書も書かなきゃダメだし、寝てられないよ。｣

｢報告書は俺が書いて出しとく。だからお前は心配すんな。｣

うーんと目頭を押さえて
考えている雪男…
おいおい、そんな頼りねぇかよ。
これでも一応上級祓魔師だぜ。

｢わかった、優姫に任せて僕は先に寝かせてもらうよ。｣

やっと納得したか。
内心ホッとしながら
帰っていく雪男を見送る。

さて、報告書をぱっぱと
書いて提出するか。

騎士團日本支部へと
向かう優姫。

報告書を書いて提出しても
なぜかメフィストの
不機嫌のせいで
３度も報告書を
書き直しをさせられたのだった。