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階段を駆け下り放送室へ向かった。
すると…
「橘~? 早く鍵を開けなさい?
お前は、何をやってるんだ?」
放送室の前には、学年主任と生活指導の先生方が無理矢理ドアの鍵を開けようとしていた。
守…
早く出て来て…
「マイクを使って、全校生徒の前で告白する何て、前代未聞だぞ?」
私が、説得しなきゃ…
「……先生。」
「矢沢…?」
「先生、橘君と話をさせて下さい。」
「お前まで何を言ってるんだ…」
すると…
「先生方、ここは、矢沢さんに任せましょう。」
「…校長。」
騒ぎを聞き付け校長までもがやって来た。
「しかしですね。…」
校長には、誰も逆らえ無い。
「橘君と、話が終わったら私の所へ二人で来なさい。良いですね。」
「はい。分かりました。校長先生 有難うございました。」
先生方に、頭をぺこりと下げた。
「さぁ、行きますよ。」
「守?…あんた、何やってんのよ。」
「…真梨?」
「そうだよ。とにかく、ドアを開けて…」
ガチャ…
「…真梨。」
「皆んなの前で、恥ずかしい思いしたんだからね。こんな大切な事は、普通 本人に直接 言うもんじゃないの?」
「ごめん。…
俺、バカだし不器用だからさぁ、こんな事しか思い浮かばなくて…」
「でも…嬉しかったよ。守がそこ迄 考えてくれてた事…
受験 ホントに良いの?守は、私と違って成績優秀だし...///」
「バカ? 俺がお前に惚れてんだよ。だから、そんな事気にし無くて良いだよ。」
「守……。」
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