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「べっ別に泣いてないよ!!」
体を起こして目を服の袖で擦る。
「そうか…?ならいいけど。ずっと携帯鳴ってたよ。」
「嘘…。」
慌てて携帯を開くと総太先輩から沢山のメールと電話がかかってきてた。
やばい…時間からみて相当寝ていたようだ。
メールを一件一件見ていき…最後のメールを読んで驚く。
「春斗、僕出かけてくる!!」
「はぁ?こんな時間にか?」
「うん!!多分泊まるから、春斗一人になっちゃうから蓮先輩の部屋に行って!!」
「ちょっ…恭!!」
春斗に呼び止められるが無視して部屋を走って出る。
"会いたい。俺の部屋に来てほしい。"
総太先輩から一時間前にそうメールがきていた。
もう一時間も経ってるし疲れてそうだから寝てしまっているかもしれない…でも少しの希望にかけて走る。
「ハァ…ハァ…。」
総太先輩の部屋の前につき息を整えながらノックすると眼鏡をはずした総太先輩が出迎えてくれた。
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