宝物

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「目開けていいよ。」   ゆっくり目を開けるとそこには部屋の鍵があった。   「これは…?」 「俺の部屋の合い鍵。」 「もらっていいんですか?」   嬉しくて声が震えるが総太先輩に聞く。 僕が合い鍵もらっていいの…?   「勿論。暇な時はいつでもおいで。」   僕の髪を撫でながら微笑んでくれる。 嬉しい…すごく嬉しい!!   「ありがとうございます!!すごく嬉しい。」   鍵を両手で握り満面の笑みでお礼を言うと、総太先輩は僕の頬にキスをする。   「そんなに喜んでもらえて俺も嬉しいよ。」 「でも…僕寂しくなったらすぐ行っちゃうからね…?」   迷惑かな…? 不安気に総太さんを見るとニッコリと笑う。   「毎日でも来てくれて構わないよ。その方が沢山調教できるし。」   調教…? へっ?   「調教…?」 「うん。恭の体も心も俺が調教してやるよ。」   ニヤリといつもの意地悪な笑顔に変わる。 …もしかしてそれが目的だった…とか?
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