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「俺を連絡なしに一時間も待たせただろ?」
「それは…ごめんなさい。」
でも約束してないし、一方的に急に言っただけじゃん!!とはとても言えず謝る。
「さー…どうしようかな?痛いのがいいかな?」
なんでだろ?
お仕置きは嫌いだけど、楽しそうに考えてる総太先輩を見るとお仕置きされてもいいかなって気になる。
「…総太先輩になら何されてもいいよ。」
ボソッと呟くと総太先輩は眉間に皺を寄せる。
「その言葉俺にしか言っちゃダメだからな。」
「言わないよ!!」
言うわけない。
だってそう思えるのは総太先輩だけだから。
ずっと手に握っていた鍵を再度見つめる。
総太先輩の部屋の合い鍵…。
僕はそっと鍵にキスをおとす。
「大事な宝物…。」
宝物…どんな物より大切にするよ。
だってこれがあればいつでも総太先輩に会えるから…。
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