宝物

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会いたい…会いたい…総太先輩に会いたいよ…。     もう何日会っていないだろうか…。 電話やメールは毎日している。 僕が不安にならないように愛の言葉もくれる。 …でも手伝っている仕事が忙しいせいで全く会っていない。 会いたい…会って触れたい、抱きしめてほしい…。   「総太先輩…。」   ベッドの上で丸くなり携帯を眺めながら呟く。 するとタイミングよく携帯が鳴った。   "やっと仕事が終わった。"   そう総太先輩からメールがきたのだ。 今終わったのか…やっぱり仕事大変なんだ。   "お疲れ様です。"   メールを返すが待っても返事がこない。 携帯を閉じてボーっとしていると寂しくて、寂しくて…泣きたくなってきた。 携帯の連絡だけが頼りなのに…。       「恭、恭。」   春斗が僕の体を揺すってくる。 僕は泣きながら寝ていた。   「何泣いてんの?」   春斗はベッドに座りながら僕の頭を撫でてくる。
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