高校生

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「花っ!」 名前を呼ぶのは1人しかいない。 だから本をみながら 口を開けた。 「なに?南、」 そう言いながら私は南のいる方を見上げた。 「挨拶ぐらいしようよ」 「ごめん、本に夢中になっちゃってさ」 私は本がすき。 だから本に夢中になると耳に音とか声が聞こえなくなる。 「今日暑いね」 私は再び口を開いた。 「今日も暑いでしょ」 南は笑いながら自分の席にいった。 席といっても私の後ろだからあまり変わらない 南はまた私に話しかけてきた。 「明日ね、彼氏との記念日なんだ」 「そーなんだ、おめでとう」 私は流すように答えた。 ちょっと悪かったかな?… そう考えながら私はまた本に顔を向けた。
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