3人が本棚に入れています
本棚に追加
「花っ!」
名前を呼ぶのは1人しかいない。
だから本をみながら
口を開けた。
「なに?南、」
そう言いながら私は南のいる方を見上げた。
「挨拶ぐらいしようよ」
「ごめん、本に夢中になっちゃってさ」
私は本がすき。
だから本に夢中になると耳に音とか声が聞こえなくなる。
「今日暑いね」
私は再び口を開いた。
「今日も暑いでしょ」
南は笑いながら自分の席にいった。
席といっても私の後ろだからあまり変わらない
南はまた私に話しかけてきた。
「明日ね、彼氏との記念日なんだ」
「そーなんだ、おめでとう」
私は流すように答えた。
ちょっと悪かったかな?…
そう考えながら私はまた本に顔を向けた。
最初のコメントを投稿しよう!