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あっと言う間に
もう
放課後になっていた。
「ばいばい」
「うん、明日ね」
南は元気よく手をあげて帰って行った。
二者面は隣の空き教室で行うらしくて
待機場所は各教室だった。
教室には同じ出席番号の生田 速斗がいた。
他のみんなは他のクラスに行っているらしい、
生田君は高校入学して初めて知り合った。
でもこれって…
…知り合い?…なのか?
第一印象は本を好む男子。
私と同じで本がすきみたいだ。
でも私と違って友達は沢山いる。
無口だけど、無表情だけど、たまに笑う生田君は結構女子にも人気があったりする。
…それよりも席が離れている。
私は窓側だけど
生田君は廊下側の一番後ろだった。
「ねぇ、蒼井さん、」
「…」
生田君が喋りかけていたのに私はボーっとしていて聞いていなかった。
「蒼井さん?」
次は私の席の隣の席まで来て私の苗字を呼んだ。
「はっ!はい!」
「…」
生田君は黙ったまま私の席の隣の席に腰を下ろした。
「な、なに?」
私は再びたずねた。
「いや、そう言えば蒼井さんと話したことないなって…」
確かに、生田君は近寄りがたいオーラがでていて私からも話しかけることはなかった。
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