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最悪の日
街について俺はゆりかごのように走ってくれたバスを惜しみながらも降りた
「あ~久々だな~ゲーセン!」
清々しいようで清々しくもない少しガスっぽい空気を目一杯に吸い込んだとき気づいた
そういえば俺いくら持ってたんだっけ
財布を探す俺。
俺に探される財布。
隠れんぼみたいだこんなの
仕方ないよな、言うしかないよなこれ…
「もういいかーい」
……言ってみた
が、返ってくるはずもない
ですよね!
財布が喋ったら怖いもん!
そうそう…
「も~いいよ~」
「え?」
小声で返ってきた!?
振り返るとバス停のベンチの影に小さな子供がいる
「あ~、見つかっちゃいました!おじちゃん早いです」
おじちゃん!?
このうら若き青春の17歳となる俺が!?
老けたのかな…
意外とショックうけちゃったのを見られてたのだろうか
「おじちゃんじゃないね、お兄さんですね」
といわれた。
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