初集合6人のパーティー

8/23
前へ
/689ページ
次へ
「お前たちのシャレで後輩たちに迷惑をかけるな!」 「むっ、それは誤解だガルっち。 授業はちゃんとしたぞ。 みんなよくわかったようだ」 「ほぅ……。たしか今日は魔法とその根源についてだったな? では、本当に理解しているのかお前の後輩たちに質問しよう。 それで答えられなかった場合は……ゼロ! 貴様に地獄を見せてやるからな!」 ゼロ以外の生徒はガルシアの言葉に恐怖するが、当のゼロはどうぞどうぞと両手で勧める。 それに苛立ちながら、ガルシアは次々と1年生たちに質問していく。 『魔法の方程式について』 正解。 『詠唱破棄について』 正解。 『魔力の根源について』 正解。 『魔道具について』 正解。 ガルシアの問いに全員が正解を答え、ゼロは淡々としているが勝ち誇ったように言った。 「どうだガルっち。 毎年1限かけて説明するのを、10分足らずできっちり教えているだろう」 ゼロの言葉に、ガルシアは悔しそうに顔を歪める。 「……たしかに、それは認めるしかないようだ。 だが! お前たちは自分の授業をサボったことに変わりはない! その授業の内容を、レポートに8千字以上1万字以内にまとめて明日の放課後までに提出だ!」 ガルシアはビシッとゼロを指差す。
/689ページ

最初のコメントを投稿しよう!

70112人が本棚に入れています
本棚に追加