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「それから、アレスとその横の」
ガルシアはアレスたちに向かって言った。
「あいつらが組むと言った以上、回避することは不可能だと思え。
あいつらはどんな方法を使ってもお前らを巻き込むぞ。
……運が悪かったと思って諦めろ」
2人にそう言うと、ガルシアは授業の終了を告げて講堂を出ていった。
思いがけず早く授業が終わったことに、講堂中の生徒が喜んで足早に昼食を取りに行く。
そんな中で、アレスとステラは講堂に2人だけポツンと残された。
「……すごく不安なんだけど」
アレスがポツリとそう呟くと、ステラは暗い表情でため息をついた。
「言わないで……。運が悪かったんだよ……」
2人は同時にため息をついて、ひきずるような重い足取りで講堂を後にした。
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