初集合6人のパーティー

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「おっ、来たな。こっちこっち」 アレスたちに気付いたカレルは、ニッと笑って2人を手招きする。 2人はうなだれたままカレルたちの元に向かう。 「どうした?元気ないな」 顔を覗き込んできたカレルの質問に、アレスが力なく答える。 「俺たち1番きついクエストにあたったんだよ。 で、教官がアタリであってハズレでもあるって……」 「どんなクエストだ?」 ゼロが尋ねると、ステラが課題の書かれた紙を手渡した。 それに視線を落とし、ゼロは小さく頷く。 「たしかに、新入生には少々厳しいクエストだな」 そう言ってゼロは紙をカレルに渡す。 「なになに? 『ゴーラ遺跡の奥に生えているバルド草を30キロ取ってくること』? ありゃ、たしかにアタリでハズレだ」 「どういうことですか?」 ステラが尋ねると、ゼロが淡々と答えた。 「このクエストは、新入生には難度が高い。 だが、その分クリアした時の点数が高く、成績への反映が大きい」 「いや、ぶっちゃけた話パーティーがアタリでハズレだって言われたんだよ」 アレスがそうぼやくと後ろから笑い声が聞こえてきた。
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