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ーばんっ!!
騒がしかった教室が静かになる。
こっちを見る目がさらに増える。
私は立ち上がっていて、隣で不思議そうに私を見上げる彼を見下ろしていた。
「なんだよ」
「しつこいんです!」
こっちを見る目と私を見上げる目は不思議なものを見る目をしていた。
「お、どうした?岡本」
場違いな声がした方を振り返ると、少々小太りな薄毛のおじさんが扉の前に立っていた。
その目も不思議そうな目をしている。
「いえ、何でもありません…」
さすがに、教師のいる前でこれ以上は怒鳴ることが出来ないので、渋々席に腰を下ろした。
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