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桜がひらひらと舞い散る。
柔らかな暖かい風が頬を撫でる。
《東学園高等学校第36回入学式》
校門に掲げられた看板を見上げ、中に足を進める。
私は岡本 優姫、これから入学式を迎えるところ。
周りを見れば私が場違いなのが一目瞭然。
私の身なりは…、膝下のスカート丈に黒縁メガネ。おまけに長い髪は左右に三つ編みで結いだ。
好奇の目と気味悪がる目。
〓この学校で大丈夫かな？
不安ばかりが胸を独占して、まともに前を向けなかった。
それが、いけなかった。
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