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夏……
夕日に照らされた校舎、ここは大阪にある、『私立鋼炎学園高等学校』(こうえん)
人読んで、鋼炎学園(こうえんがくいん)
この学校に通う生徒、神野桂(こうのけい)は、今まさに下校しようとしていた
「はぁ~……ん……ふぅ………だりぃ」
背伸びをしながら欠伸をする身長158ほどの少年
髪の色は黒で、首にかかるかかからないか程度の髪に寝癖なのか右の髪の毛がはねている
「ケーイー!!」
「ん?おう美里」
桂が歩いていると、後ろから身長151ほどの少女がやってきた
髪型はポニーテールで、色は本人曰く地毛らしい、ピンク色の髪だ
名前は橘美里(たちばなみさと)
「で、どうした?」
「どうしたじゃないよ!これ」
そういって美里がポケットから出したのは携帯だった
「………これが?」
「けいちゃんのじゃん!」
「けいちゃんいうな!って、俺は携帯なんか持ってねぇぞ?」
と、桂はその携帯をまじまじ見ながら言う
「あれ?そうだっけ?」
「お前また落とし物拾っただろ……」
「………てへ」
はぁ、とため息を吐きながら桂は携帯を美里から受け取りユーザー名などを調べた
「天野………海?」
「それ、あまの、じゃなくて、てんや、だよ?あと、かい、じゃなくて、うみ、だよ」
「随分珍しい名前だな………って、お前知り合いかよ!?」
「知り合いって訳ではないけど……なんか不思議な名前だったから覚えちゃた、みたいな?」
「みたいなってなんだよ………」
二人は取り敢えず交番に届けることにした
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