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最後の言葉を聞いた瞬間、桂に悪寒が走った
ただ単に言葉が恐かったわけではない
桂が恐れたのは
少女？の周りにある黒い何かが
鋭い剣の形になったからだ
「おいおい嘘だろ……」
ﾄﾞｼｬｰﾝ
ガラスが割れた音ではない、桂が窓から落とされ
木にぶつかった音だ
「ぐはっ！」
わずかに血を吐き、呼吸が乱れる
「苦しいか……？それがいつまで苦しみのままでいられるかのう……」
ﾎﾞﾝｯ
次は桂の身体がﾉｰﾊﾞｳﾝﾄﾞで電柱にあたる
「ガハッ！」
ヤバイ……このままだと……確実に……殺られる
「苦しむのは嫌であろう？ならもう…………死ね」
とても冷たく、心などない、ただ目的を確実に処理するような声だった
「くそっ！」
ダメだとわかっていながら、桂は最後の力で少女？がどはした黒い剣を受けとめた
「ﾌﾝ、受けとめた所でなにが………っ！」
「はぁ……はぁ……なん……だ？」
桂が掴んだ部分から黒い剣は桂に吸い込まれるように桂の身体に入っていく
「馬鹿な！お主まさか！」
完全に黒いものが消えた後、少女？の周りはがら空きだった
「……なんだかしんねぇが……もらったぁ！」
ﾄﾞｽｯ
鈍い音が夜の街に響きわたる
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