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葵の話をまとめると
恭介と紅葉ちゃんはお互い緊張してて、喋れなかったのを見ててもどかしくなった葵が握手をさせた。
それで紅葉ちゃんは恥ずかしかったんだろう、能力が勝手に発動してしまい恭介が被害を受けた。
そのせいで紅葉ちゃんが怖くなった、ということだった。
「ねぇ、恭介。 たしかにビックリしたかもしれないけど、それだけで怖がっちゃダメ。 紅葉ちゃんともう一回お話しておいで? ね?」
恭介はさっきより私に強く抱き着いて、少ししてから紅葉ちゃんの方へ歩きだした。
(恭介今私に抱き着いてから行ったよね?)
私は――彼の支えとして認められたのかな?
そんなことを考えていたら、葵が小さな声で言ってきた。
「子音と恭介が会ったとき、どうする気だ?」
「分からない、あの子も恭介や紅葉と同い年で私の仕事を理解できてない部分もあるだろうから……無責任だよね。他人のこと言えないや」
葵は小さくバカだなと呟いた。
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