二人の生活

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「さて恭介、今日からここが私達の住む家だよ」 音音が指を指した家は木製で、二人で過ごすには少し大きいかんじのものだった。 「それとただ住むだけじゃなくて、能力の使い方も一緒に覚えていこうね!」 恭介が遠慮がちに頷くのを見て、音音は恭介を家に入れた。 家の中を見て回ってから、音音が恭介を外に連れ出した。 「さて、早速能力の使い方を覚えていこう?」 「どうすればいいの?」 「んーっと、恭介の能力は“風”なの。 まずは周りに吹く風を感じて手の平に集めるのを意識してみて。 イメージは……泥だんごを作るかんじかな」 恭介は手を挙げ、泥だんごを思い浮かべたが……。 「わっ!?」 形が不完全なのか、集中が足りなかったのか、集めていた風は弾けて周りの木を数本切り倒した。 それを見てた音音は最初唖然としていたが、次第に笑顔になっていた。
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