17人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて恭介、今日からここが私達の住む家だよ」
音音が指を指した家は木製で、二人で過ごすには少し大きいかんじのものだった。
「それとただ住むだけじゃなくて、能力の使い方も一緒に覚えていこうね!」
恭介が遠慮がちに頷くのを見て、音音は恭介を家に入れた。
家の中を見て回ってから、音音が恭介を外に連れ出した。
「さて、早速能力の使い方を覚えていこう?」
「どうすればいいの?」
「んーっと、恭介の能力は“風”なの。 まずは周りに吹く風を感じて手の平に集めるのを意識してみて。 イメージは……泥だんごを作るかんじかな」
恭介は手を挙げ、泥だんごを思い浮かべたが……。
「わっ!?」
形が不完全なのか、集中が足りなかったのか、集めていた風は弾けて周りの木を数本切り倒した。
それを見てた音音は最初唖然としていたが、次第に笑顔になっていた。
最初のコメントを投稿しよう!