二人の生活

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二人がタッグを組んでから六年、恭介は十歳になっていた。 「おーい音音、葵から任務きたぞー」 「ほいほーい、じゃあ任務にいきますか……“黒風”」 「よしっ、任務終了! お疲れ様恭介」 「音音こそお疲れ様」 二人は六年前の約束通りパートナーになっており、家も六年前のままだ。 だが変わったことも少なからずあった。 「音音、練習がてら組み手したいんだが」 「いいわよー、まだまだ負けないから」 音音は恭介に満面の笑顔を向けながら言った。 「……歳が歳なんだから無理するなよ」 恭介は顔をヒクヒクとさせながら言うと、音音は一瞬固まったが、また笑顔になった。 「へぇ……言うようになったのはいいけど、まだ一度も私に勝ててないでしょ? ただの負け惜しみにしか聞こえないよ」 二人の間には火花が散っていたが、二人の表情は笑顔だった。
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