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「ところで俺も一つ聞きたいんだが、その両手どうしたんだ?」
「あ、あれ? 気づいてたの?」
音音は隠していたつもりだったが、全く隠れていなかった。
「あ、あはは。料理してたらなぜかこうなっちゃった」
音音は苦し紛れに言ったが、恭介はそれに気づかず納得してしまった。
「音音って料理だけはダメだよな。いつも怪我するし」
音音本人に自覚はあまりないが料理はかなり下手で、見ていたら危なっかしいレベル。
そういうこともあり、恭介は音音が料理で怪我したことになんの疑問も抱かなかった。
(ごまかせたけど……なんか複雑だなぁ)
当の音音はごまかせたのは嬉しいが、すぐに納得されたのがショックだった。
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