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「苦しかった、悲しかった。ただ能力者というだけで毎日罵声と暴力を受けた」
ここまでの話を聞いて音音は少しだけ警戒を緩めようとしたときだった。
「だから俺達は、差別してきた奴らを復讐するための組織を作るのに旅をしている」
その言葉を聞き、音音は一気に警戒体勢を強め、それに呼応するように恭介も警戒体勢を強めた。
「……復讐って一体何をする気なの?」
「簡単だ。能力を使ってテロ行為をして、今までの行いを後悔させてやるんだよ!」
音音は男性の目を見ると、復讐に囚われた目をしていると今までの経験から判断できた。
「あんたらも能力者なら分かるだろ!? 能力があるだけで差別される辛さが!! 俺は……この先、能力者が増えていく世の中になると予想している。だから将来のために差別をしてきた奴らは消すんだ!!」
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