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「確かに自分達と違うってだけで差別するなんて馬鹿なこと、それは分かるし、腹立たしいわ」
「じゃあ一緒に世界を変えよう! 奴らを見返そう!」
男は音音の言葉に自分達と同じ考えを悟り、嬉しさを表して勧誘をした。
その二人の反応に女性は音音に、恭介は男性に不信感を抱いていた。
さらに恭介は音音が次に何を発言するか、ある程度分かっていたため、すぐに行動できるようにしていた。
「でもだからって皆が皆差別してるわけじゃないわ。差別してない人まで巻き込むことには賛成できない。だから答えはあなたたちとは組まない」
音音の明確な拒否の意思、それを聞いた男性は不敵に笑った。
「……ならあんたらを殺すしかないな。俺達の存在を知ったんだから」
男性と女性が殺気を放った瞬間、音音と恭介が動こうとしたが動けなかった。
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