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「俺の能力は“重力”だ。あんたらには重力を変えていつも以上の負荷をかけている。だから動けないはずだ」
二人は足が地面に沈む感じがするほどの重力を受けていた。
「“氷技・千本氷柱”」
「ちょっと…………何よこれ?」
女性が呟くと尖った氷柱が空中を覆い隠すほど出現し、それを見た音音は驚愕の表情を浮かべた。
「私の能力は“氷”。水さえあれば氷に変えることができるわ」
女性が手を振り上げ、下ろすと、氷柱が音音と恭介を目掛け降ってきた。
「か、“風……切・さく……ら”。…………“風切・椿”!」
恭介が放った風である程度の氷柱は破壊し、致命傷を避けた。
「……あの技で死なないとは驚きだな。だが『重久』の重力のせいで万全ではないだろ?“氷技・雹壊弾”」
女性は恭介くらいの大きさがする雹を二人に向け放った。
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