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シゲの頭を撫でた。髪の毛に指を絡めて、さらりと落とす。くしゃくしゃ、と髪の毛を押し潰して、頭をなぞる。シゲは目を細め、眉を寄せた。いかにも、嫌です。って表情。でも俺は、止めるつもりなんか無くてくしゃくしゃ、と頭を撫でた。
「楽しい?」
髪からほっぺに手を移動させ、ふにふにと摘まむ。ぽつりシゲが吐いた言葉に笑みを浮かべると、言葉の通りに言葉を贈る。
「楽しい!」
別に髪の毛を触りたい訳じゃなくて、ほっぺたに触れたい訳でも無くて、あなただから、何もかも愛しくなる。触れたいって思う。そんなこと、言葉では絶対言えないからあなたに触れる。
いっぱいいっぱいの愛を込めて、シゲの唇に触れるだけのキスをした。
終わり。
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