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「実は最近の停電事故についてなんだが、証拠はないがある予想ができた」
「どんな予想だ? 聞かせてくれ」
葵は今藁にも縋る思いだったので、音夜の予想に耳を傾けた。
そして、音夜の予想とそれに対する対応策を聞いた葵は目を瞑って何度か頷き、何かを決心した表情で音夜にあるとこを伝えた。
翌日の放課後、音夜は子音【しおん】を連れてギルドに来ていた。
子音は音夜に色々聞きたいのだが、音夜にギルドのある場所に着くまでは話せないと言われていて、フラストレーションが溜まっていた。
子音が我慢の限界に近づいたとき、音夜はある部屋の前で足を止めた。
「ふぅ、最近できた道だから迷いそうで怖かった」
そんな呟きを漏らした音夜を睨むと、音夜は慌てて部屋に入った。
ただ少し睨むだけで、いつも気楽そうな笑顔をしてる人の慌てる姿を見て、子音はくすっと笑いをこぼした。
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