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「いや、構わないさ。こちらとしては一時参加からのちゃんとした入隊が理想だとさっき言ったしな」
葵は笑顔で子音の考えを受け入れ、最低限の書類だけこの場で書いてもらうよう子音に頼み、子音が書いてる間に歳老いた男性と話しをしていた。
子音が書類を書き終えると、葵は子音への通り名を考え始め、その間に音夜が子音に次の任務の説明をした。
説明を受けた子音は最初こそ取り乱したり、音夜に食ってかかったりしたが音夜の説明を聞くうちにそんなことをしても無意味と悟り、静かに耳を傾けた。
説明や質疑応答が終わり葵の方を見ると、葵は気まずそうな表情だった。
葵は音夜を手で呼び、あることを耳打ちした。
「なっ!? いくらなんでもそれはダメだろ!?」
「仕方ないだろ!? それしか案が思いつかないんだ! 文句言うなら音夜も考えろ!」
このやりとりで子音は自分の通り名のことだと気づいたが、何故音夜があそこまで強く否定しているのか分からなかった。
(そんなに変な通り名だったの? そういえば通り名って拒否権あるの?)
子音は一抹の不安を感じ、二人の成り行きを見守った。
それから数分後、また二人が喋り始め、通り名の案が決定したのか音夜は子音の方に戻ってきた。
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