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「よし、通り名の発表だ! ……あ、ちなみに嫌なら嫌って言えよ? 一度決まると変えれないからな!」
笑顔で言う葵に対し、子音が怖ず怖ずと質問した。
「もし嫌って言ったらどうなるんですか?」
「ん? そうなりゃ新しいのまた考えるさ!」
拒否権の確認ができた子音は安心し、どんな通り名が出てくるか緊張半分期待半分に気持ちが変わっていた。
「案は『奏姫【そうき】』だ! 気に入らないなら遠慮なく言えよ!」
「なんで……『奏姫』になったですか?」
子音は通り名の意味や由来を聞いてから拒否するか決めるため質問した。
「それはだな元々のお前の技と戦い方、それと前に見たノートに載っていた中から覚えれた技から戦い方を変えたろ? そして“音風流”も覚えてまた戦い方を変えただろ? まるで曲のテンポを自在に変える様に戦うってことから名付けた! ……といっても原案は音夜だがな」
葵は意地悪く笑いながら音夜の方をチラッと目を向け、それに続き子音が音夜の方を向くと、音夜はまさかばらされるとは思ってなかったので、慌てて子音から顔を逸らした。
「本当なの音夜?」
「…………あぁ」
音夜は、案を出したのがばれたのが恥ずかしいのか頬はほんのり赤く染まっていた。
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