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「ふふっ、完全参加はするけど私から入らせてくださいじゃなく、私を利用しようとした上の人達が入るよう頼んでくるようにするのよ!」
「……どうやってするんだそれ」
音夜はギルド隊員であるため、上役の頭の堅さや身勝手さをよく知っているからこそ子音の提案に呆れながら質問した。
「それはね――――――
「ただいま」
音夜は子音の提案を聞き、可能かどうかを考えるまでもなく決行することにした。
正直成功する確率はあまり見込めないが、子音の勢いに押され同意した形だったのに音夜は笑顔だった。
(子音にしては珍しく積極的な提案だったな。 よほど上の隊員達が頭にきたんだろうな)
子音はタッグ週間の時も積極的であったが、終わってからはあまり積極的でなくなっていた。
だが、今回はあの時以上の積極性を見れたのが音夜は嬉しかった。
「あ!! 音夜ちょっと」
リビングに入った途端、紅葉が急用なのだろう音夜に早く来るよう手招きした。
「なんだ? なにかあったのか?」
「今回予想してる事件は事実確認ができず、あくまで一ギルド隊員の想像であり、神坂町は協力的な姿勢はあまり取らないっていう連絡がさっきギルドにきたみたいで、お母さんが音夜にも伝えといてくれって」
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