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「くそっ、相変わらずの机べったりな頭の固い奴らだな」
音夜は分かってたとはいえ、実際に起こったことに苛立っていた。
それに気づいた紅葉が昔音夜に言われたことを思い出しながら喋った。
「あれ音夜、ルールや最終的な決定を大人はする、でもそれに逆らったり言うことを聞かないのが子どもなんでしょ?」
紅葉は言ってやったぞという顔をしていて、それを見た音夜は笑みがこぼれ、また何をすべきなのかも理解した。
「あぁ……そうだな。 なら俺達がすることは簡単だ」
音夜の表情には先程の苛立ちは無く、決心した表情だった。
「ま、私は流太との行動だから流太に許可取ってからなら協力するわよ」
「じゃあ俺も子音に聞いてみるか」
次の日の放課後、音夜は子音に事情を話し、
「……私はいいわよ。いくら体裁があるとはいえそういう対応は好きじゃないしね」
「ありがとう。あとは紅葉の方がどうなるかだな……」
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