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７月のある昼下がり、葵は頭を抱えていた。
（うぅむ、ここ最近多発してる事故はあのテロ組織がやってる気がするんだが……証拠や決定づけれる何がないと調べようがないしな）
結局葵は一日中案を考えたが良い案が思いつかなかった。
葵が案を思いつかなかった次の日、学園は浮かれた気分の生徒が多かった。
「あーもう静かにしろ。来週、同じ三大神町【さんだいしんちょう】の一つである神坂町【みさかちょう】へ行くがはしゃぎすぎるな。研修兼観光なんだからな」
音夜のクラスの担任が額に手を当て、溜め息を吐きながら言った。
だが生徒達は普段車で長い距離と人混みが多く、なかなか親に連れて行ってもらなえない所に訪れることに興奮していて、とても静かになりそうな雰囲気ではなかった。
そんな雰囲気のクラスで音夜だけは憂鬱な表情だった。
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