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神坂町は未だに能力者への差別が一部分に残っており、それを知ってる音夜はあまり神坂町を好ましく思っていない。
学園で訪れる所はそれを考慮して差別が残ってない場所を探してはいるが、まだ完全に差別がなくなった場所などなく、白い目で見られるのは我慢してほしいと担任から話しを聞いた生徒達は一気に興奮の熱が冷め、黙りこんだ。
能力者への差別や偏見が薄くなってきたのは数年前からだが、音夜達の年代の子たちが幼少の頃はまだちらほら差別があったため、一部の生徒は昔の思い出したくない記憶が頭をよぎった。
だが嫌な思いがあるのは生徒だけでなく、教師達もまた同じだった。
教師達は生徒達よりも辛い経験を味わっているため、できれば行きたくないのが本音ではあるがその反面、能力者がどういう扱いを受けるかの社会経験を積ませたいとも思っている。
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