彼女のココロ

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 午前5:00  シャワーを終えリビングのテレビの電源をつけた。  体温が上がったからか、さっきまでの恐怖も薄まり安堵がこみ上げる。 タオルで髪を拭いていると異様なニュースが報道されていた。  「今日深夜2時頃とあるアパートの一室で死体が見つかりました」  あわててテレビ画面に食いついた。  映されていた映像には見慣れた部屋の間取りに外の景色があった。  カーペットは赤い血で染まり、壁紙には赤い痕跡が残ってある。  この住所に見慣れた部屋は間違いなくここだ。  何かみえない恐怖がふたたび襲いかかる。  なにがあった…。殺人がこのアパートで起こったのか…。物音も悲鳴も聞こえないし、あったら隣人にすぐに気づかれるだろ…。  ぼんやり座る余裕もなく無駄に部屋を歩き回っていた最中。  「ピンポーン。ピンポーン。」  チャイムが響いた。
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