愛しい君へ…。

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それからは、隣に座る仁君が…気になって、気になって。 まともに話せない日が何日も続いた。 仁君が受験する高校も直接は聞けなくて、友達に聞いて貰ったりとか…。 本当、あたし、こんなチキンだったんだ…って、びっくりした。 …しかも。 仁君が受験する高校。 偏差値、すっごく、すっごく、高くて…。 先生からも、親からも、友達からも。 “お前には無理だ。諦めろ。” だなんて言うんだよ?…ひどいよね。 最終的には、受かったからいいけど…。 何を言っても諦めないあたしに、先生も両親も…友達までも… 半ばあたしを脅迫する勢いで、止めろって説得してきてさ…。 そこまでされると、逆に受かってやる!!!って思うじゃない? あたし、あまのじゃくだし。  
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