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去年の4月後半。
体育祭のダンスの練習の休憩中に琴那と学校のすぐそばのスーパーでお昼ご飯を買いに行った帰りだった。
校門を入って、どこで食べようかなんて話しをしていて。
そんな時だった。
私の頭にサッカーボールが飛んできた。
ドカッと鈍い音がした。
私は何が起こったのか解らなくて、でも頭に痛みがあって。
『えっ?美邑大丈夫?』
琴那がすんごく心配そうな顔しながら私の頭を撫でていた。
足元に転がるサッカーボールを見て、ようやく自分の頭にボールが直撃したと悟った。
『あ、そゆことか』
『え?!大丈夫?』
『痛い!!!』
『もー。冷やす?』
『んーいいや。それよりご飯食べようよ』
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