イケメンくん

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まあそんな感じかな? サッカー部の中でも結構上手いらしく、クラスの男子からもちょくちょく話しが出るから、イケメンくんの名前が倉田玲くんということを知った。 それからは見かける度にどきどきするけど、これは恋と言うより憧れ。 あれから1年経つけど、私と玲くんは一度も話しをしていない。 きっと玲くんは私の顔なんて覚えていないだろうし、名前だってもちろん知らないと思う。 ほんとにもう1年も経つんだなあ。 懐かしい。 『ちょっとちょっと。美邑、聞こえてるー?』 あ、ついつい1年前のことを思い出してぼーっとしてた。 『ごめんごめん。どした?』 『もー馬鹿。だからー…』 ん?琴那顔が真っ赤。 どおしたんだろ?
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