56人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
山下くんとのキスを想像するだけで、胸が熱くなる。
もしも本当にそんな場面が訪れたとしたら、きっともっと、ドキドキするんだろう。
大事なのは、相手だったんだ…
初めて気づいたそのことで、私は改めて山下くんへの想いを募らせた。
そして。
城座くんがなぜあのときキスをしたのか、という疑問は、
ついうっかり触れてしまっただけだろうと
私の中で、そう結論づけることにした。
そうして、私のファーストキスは、あっさりと記憶からも消えていった。
最初のコメントを投稿しよう!