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着替えも終えると真由美は、真っ赤な水着に麦わら帽子を身に纏っていた。
「んーっ」
夏の砂浜に再び立つと、大きく背伸びをし、真由美は椎名の元へ急ぐ。
そのあと。
「……」
先ほどの橙色の髪をした少女は、トランクスタイプの水着と半袖のパーカーを着てソロソロと脱衣所から出てきた。
「プーローミーナー」
そこへ、金髪の少年が橙色の髪をした少女の所まで砂を巻き上げ走ってきた。
「ちょっ、馬鹿」
橙色の髪をした少女の叫びも虚しく、二人は衝突してしまった。
巻き上がる砂ぼこりに、一時辺りの視界は悪くなる。
「何のってるの」
埃が晴れたそのとき、金髪の少年が橙色の髪の少女を押し倒す形になった。
「スイカ割り、スイカ割りなのだプロミーナ」
「一人でやれば」
「いやなのだ、せっかく一緒に来たのだからたのしもうである」
そう言うとズイッと顔を近づける金髪の少年。
それにたいしてプロミーナは。
「わ、わかったわよ」
顔がほのかに赤みを帯びているのは、夏の暑さのせいであろう。
そう言うとプロミーナは顔を反らせた。
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