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「何これ……」
真由美は思わず口に溢してしまう。
先程まで居た椎名が、知らない男とペアを組みカップルてビーチバレーをしている。
椎名と組むのは、どこにでも居るような普通の人
ある程度は鍛えられているようにも見えるが至って特徴はない。
そしてもう一方は、不相応な美女と男のカップル。
女の方は背が高く鼻筋が通っている。髪は白に近い銀色の髪。
髪色と合わせたのだろうか、カップルの女は白い水着を着ている。
女は異国の血が混ざっているのか。
真由美が大和撫子と言う表現に対して、こちらは異国情緒溢れる美しさ。
しかし、唯一残念なところが。
(よし、胸は勝っている)
真由美が内心優越感に浸る程にその胸は貧相なものであった。。
そして、半袖のパーカーにトランクスタイプの水着を着ているカップルの男もこれといった特徴は無かった。
呆然と異色の組み合わせをみていると、どこからかアナウンスが。
『さぁ、第8回ビーチバレー大会決勝戦も残すところあと、2分です』
どうやらこれは大会のようで、よくみると海の家に特設のステージが組まれている。
『それでは、内藤さんチームからのスタートです』
司会進行の合図と共に、高らかに笛が鳴りカップルの男がレシーブを始めた。
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