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レオ「……テル」
足音の正体はテルミナだった。
近づいてきてわかったその目は、俺を恨んでいるような目だった。
テルミナ「僕をそんな名前で呼ぶな」
レオ「…テル」
テルミナ「呼ぶなって言っただろ!」
俺は鉄格子の外から、熱湯をかけられた。
俺は熱さに耐え、テルミナを見た。
…これは前の世界がらみではないな。
その前にテルミナは前の世界を覚えていない。
テルミナ「…君に判決を言い渡しに来た。
君は明日の正午、トルニティア城の前で絞首刑になった」
レオ「…そうか」
テルミナ「君が死ぬことは確定されたんだ。
タングレイ様の城の前で死ぬといい」
テルミナは最後に俺に唾を吐いて、牢獄を去っていった。
レオ「…ハハッ……ヒャハハハハハハハハハハハハ!!」
俺は狂ったように笑いだした。
もちろん頭がおかしくなったんじゃない。
明日、俺がどうすべきかを考えたら笑えてきたんだ。
なぁ、…………よ。
俺は明日に備えて、何時かはわからないが眠りについた。
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